美容情報:正しいシャンプーの方法

2012年からは、スタイルストならでは!の美容や健康志向のエントリーも、
きっちりシリーズ化して、お届けしますよ!

まずは、自宅での、正しいシャンプーの方法です!

 

ヘアースタイルや、頭皮の悩みも解決するために、
実は、シャンプーこそが一番身近な、そして大事な、ヘアーケアなのです。
これを読んで、今日から、自宅で実践してみてください!

1)ブラッシング
髪を洗う前に、まずはブラッシング、です。
先発前に、髪をといておくだけで、髪への負担が減るだけでなく、
頭皮の血行も良くなります。

ブラシは、豚毛のブラシが1番なのですが、
100円均屋のシリコンブラシでも、ぜーんぜん構いません。
まずは、丁寧に、髪をときましょう!

 

2)プレ・シャワーリング
髪を洗う前に、「髪を濡らす作業」という作業を行いますよね?
これ、シャンプー剤を馴染ませるために、単に「濡らすだけ」と思っていませんか?
実はこのプレシャワーリングも、髪には重要な作業なのです。

段取りとしては、いつも湯船に浸かる温度より、少しだけ熱めの温度設定(39℃くらい?)で、
充分に髪と頭皮にシャワーを当てて
みましょう。
濡らすという感覚よりも「流す」という感覚だと、良い感じです。
髪の汚れは、このプレシャワーリングだけで約7割は落ちてしまうものなんですよ!

この状態になるまでに、時間にして約2分。
「え?」って思われる方も多いかもしれませんね。
でも、丁寧に、頭皮にシャワーヘッドをあてていくと、
髪自体の汚れも落ちますから、シャンプー剤も少ない量で泡立ちますし、
過度な化学物質を取り込まないだけでなく、
毛穴そのものが清潔になって、毛根が健康になり、洗い上がりがランクアップするんです。

 

3)プレ・シャンプー
次にシャンプー剤を付けて、実際のシャンプーを行っていきます。
ここで注意しておきたいのは、顔を下に向けたまま、シャンプーをしないこと、です。
下を向いて洗うと毛穴の方向も下がって、実は、逆毛になりやすいんです。
他にも、キューティクルの損傷を招きやすいので、
頑張って、顔を上げて洗うようにしましょう。

早速、シャンプー剤を適量手に取り、お湯でときます。
シャンプー剤を頭皮に直接つけると、ムラにしかなりませんから、
充分に薄めたり、泡立てたり(←これは、シャンプー剤の取説にもよるんですが)してから、
ゆっくり馴染ませて、髪に塗布していきます。

一通り髪に泡が行き渡ったら、頭皮の揉み洗いを意識してください。
ここでのポイントは、爪を立てずに、指の腹で頭皮を洗っていくことです。
痒みがある時や、暑かったり寒かったりしたときには、
爽快感を求めて、一気に爪を立てて洗いたくなるものだとは思いますが、
それはむしろ、髪には逆効果なんです。
爪で傷ついた頭皮は、乾燥しやすくなるので、
フケや痒みを増すだけの結果になってしまいます。

気持ちよさや快適さを持続するためのプレ・シャンプーでは、
頭皮の毛穴を開くことが、1番意識すべきことなのです。

汚れを浮かしたら、シャワーリングです。
ここでも、丁寧にすすいでいきます。
すすぎのシャワー温度は、少しぬるめ(37℃くらい)で行いましょう。
この作業で、埃や汚れ、整髪剤も、ほとんど落ちていることになっている筈です。

 

4)シャンプー/スカルプマッサージ
髪から水分を切り、2度洗いとなる、シャンプーの本番を始めましょう。
先ほどと同じ要領で、髪全体に泡が立つまで、指の腹で頭皮を洗っていきます。

プレ・シャンプーと違うのは、今回のシャンプーが本番だということです。
髪を優しく泡で包み込むようにして、成分を浸透させる時間を設けましょう。

髪全体にシャンプーが行き渡ったら、しばらく時間をあけるものですが、
ここでは、このまま、スカルプ・マッサージの時間として書いていきますね。
自分で出来る、簡単なスカルプ・マッサージを紹介します。
スカルプ・マッサージとは、体の毒素を頭の毛穴から出すための運動のようなものです。

a) 左右のこめかみのツボを、親指をのぞく4本の指で、
ゆっくりと、前から後ろにかけて円を描くように押していきます。
b) こめかみから頭皮の中に指を広げていれ、ゆっくりと頭頂部に向かって押し上げていき、
頭頂部で1度5本の指に力をぐっと入れてから、息を吐ききって、ぱっと手を放します。
「顔が引っ張られてる」と思うくらいの力を入れてみると、小顔効果もありますよ!
c) こめかみから頭皮の中に指を広げていれ、大きな円を描くように、
頭部をまんべんなく動かしていきます。
これだけで、頭皮は柔らかくなりますし、リンパの循環も良くなります。
浴室の湿気と、ゆっくりと鼻から吸って口から吐く深呼吸の相乗効果で、デトックス効果も抜群です。

他にもいくつかツボはありますが、美容室でやるような首や肩までのマッサージは、
自分でやろうとするとかえって辛いことになってしまいがちですので、
(首をひねったり、筋を違えたら…大変ですよね…)
そこは、たま~にペルマネンテでの「ご褒美タイム」と割り切って、
自宅では、無理のない3ステップを継続してみましょう!

マッサージが終わる頃には、シャンプーの成分も行き渡っている筈です。
ぬるま湯で、きちんと洗い流しましょう

 

5)トリートメント/リンス/ヘアーパック/コンディショナー
髪と頭皮と毛穴を清潔にし終わったところで、新たに栄養を補給していきます。
これがトリートメントです。

トリートメントは、シャンプーによる洗髪で開いてしまった毛髪のキューティクルを保護することです。
トリートメントの一番の目的は、「水分と油分を補う」ことですから、
毛髪の理想的な水分量は12~13%なので、洗いざらしでは油分が足りなくなってしまいます。
そのため、シャンプーしながら、「髪に水分をしっかりと含ませ」、
トリートメントの「油分でコーティングしてあげる」という作業をセットにして、
すこやかな髪質を維持するのです。
この作業によって、キューティクルを活性化させるだけでなく、
ドライヤーの熱などからの乾燥を防ぎ、同時に枝毛・切れ毛も防ぐことが出来るのです。

トリートメントは、髪への栄養分だけを詰め込んで、
特別にそれだけの効能として販売されている商品もありますし、
リンスやコンディショナーの中にも、それらの成分を含んで販売している商品もあります。

ちなみに、リンス、コンディショナー、ヘアーパックの成分は同じです。
日本では、長い間、「リンス」という呼び名で流通されていましたが、
近年、円高や流通の関係から、輸入還元製品の普及し、
アメリカの「コンディショナー」や
ヨーロッパの「ヘアーパック」などという言葉が、ドラスティックに定着してきました。
分かりやすい違いは、その手触りです。
粘度の高さがネーミングの違いと理解して、購入時には、
「しっとり」「なめらか」「香り薫る」などの毛髪の仕上がりイメージはもちろん、
「ドライヘッド用」「ダメージヘア用」「パーマ用」「カラー用」など、
現在の頭皮や毛髪の状態によって選びましょう

コンディショナーの働きは、毛髪の保護です。
トリートメントにより補修された髪への栄養をコーティングする役割を果たします。
まずは、トリートメント剤の指定する用量を守り、手のひらに広げていきます
(トリートメント剤はたくさんつけたからといって、効果があがるわけではありません。
また、つけすぎにも注意が必要です。
日焼けや油焼けや、毛髪退色などの原因になってしまうので、用量を守ってください。)

次に、頭部の毛根近く、内側から毛先に向かって、
優しく叩くようにして、トリートメント剤を塗布
していきます。
(ショートヘアの方は髪を優しくつまむようにして、塗布していきます。)

ここで注意したいことは、主に油成分で出来ている商品ですので、頭皮に直接つけないようにすることです。
特に、頭皮に擦りこんだり、伸ばしたりするのは厳禁です。
せっかく頭皮をきれいに洗った後に、余計な油分を与えてしまうことになりますから、
台無しにしないように気を付けましょう。
やりすぎは毛穴をふさぎ、毛根を細らせ、頭皮に細菌を繁殖させ、炎症の原因にもなったりする、
残念な結果になりやすいものなのです。

通常であれば、このまま、商品の説明通りの時間、髪を放置しておくことで、栄養が行き渡る筈です。

ここで、スタイリストからのティップスも織り交ぜておきましょう!
枝毛やパサつきなど、特にダメージがひどい場合には、
トリートメント剤を髪につけた後、お湯につけたタオルをきっちり絞ってから、タオルで頭部を覆い、
さらに100円均屋などで売っているようなビニールシャワーキャップをかぶり、
5~10分ほど放置
しておくんです。
そのまま湯船に浸かって、体のマッサージをするのも効果的ですね。
血行が良くなり、毛髪があたたまることでタンパク質の結合がゆるみ、
トリートメント剤がより内部に浸透します。
週に1~2回くらい行うと、見違えるように変化する筈です。

これを1カ月続けて、それでも回復が見られない方は…。
残念ながら、傷んだ部分の髪を切るしかありません…。
ダメージの少ないスタイルを見つけて、つややかな髪を維持する方法を、
ペルマネンテのスタッフにご相談ください。
すがすがしくリセットしたら、新たな気分で、新しく伸びた髪を思う存分大切にしてあげましょう。

 

6)アフターシャワーリング
最後に、後洗いとなるすすぎに入る訳ですが、ここが最も重要です。
シャンプーの基本は、洗い流すことなのですから!

ここでは、充分過ぎるくらい、優しくすすいでいきます。
目安時間は、3分。
この時に、髪を引っ張ったり、こすったり、刺激を与えないようにしながら、
毛先から頭部にかけて、シャワーヘッドを動かしていきましょう

乾燥、ふけ、痒み、頭皮が固いなどにお悩みの方の大部分は、
この流しを疎かにしているのが原因とされています。
怖いですよね。
でも、大丈夫!
きちんとすすげば良いだけなんですからね。

話は飛びますが、トリートメント剤をたっぷりつけて、
ぬるぬるの状態ですすぎをやめてしまう方が良いと、
何故~か、思い込んでいる方も稀にいますが、これも逆効果です。
昔の都市伝説として、忘れてください!
現在のトリートメント剤は、きちんと計算され、
乾いたときの状態をリサーチして製品化されていますので、
安心して洗い流していきましょう

 

7)ドライヤー
お風呂をあがって、髪を挟み込むようにタオルドライしたら、
低温ドライヤーで髪を乾かしていきます。

髪の周りにはキューティクルという魚のうろこ状になって保護してる細胞がありますが、
濡れたままにしておくと、キューティクルははがれやすくなり
もし濡れた髪のまま寝てしまったり、帽子をかぶったりしたら、
直接、毛髪を擦って傷つけてしまうことになってしまうのです。
これが、枝毛の1番の原因です。

また、頭皮を濡れたまま放っておいても、黴菌の繁殖を促したり
水分が抜けやすくなることで、頭皮の乾燥を招いてしまうものです。

他にも、水分が蒸発していくと、頭皮の温度はどんどん下がっていくものですから、
血行が悪くなって、栄養や酸素が十分に頭皮に行き渡らなくなり、
最悪、薄毛や抜け毛の原因にもなってしまいます。

一ヶ所に集中してドライヤーをあてるのではなく、
まんべんなく頭部に向けて、髪を乾かしていきましょう

 

正しいシャンプーの方法で、日々の輝きに磨きをかけて、
ヘアースタイル以外の、継続する自分も誇ってくださいね!

 

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